第2章 No.1 手始めの初めまして。
で。
午後の授業。
ヒーロー基礎学。
オールマイト先生がフツーにドアから来た。
・・・画風違うってのには同感だなあ。アメコミやん。
ここ日本なんだけどな。ジャパニーズ。
オール「ヒーロー基礎学!
ヒーローの素地をつくる為様々な訓練を行う科目だ!!
単位数も最も多いぞ。
早速だが今日はコレ!!
戦闘訓練!!!」
爆豪「戦闘・・・・・・」
緑谷「訓練・・・!」
オール「そしてそいつに伴って・・・こちら!!!」
ガゴッ
ゴゴゴゴゴ・・・
なんの変哲も無かった壁が、せり出てきた。
すげーなお金のかけるとこ。
オール「入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿ってあつらえた・・・戦闘服!!!」
「「おおお!!!!」」
出席番号が書かれたスーツケースを受け取って、それぞれ更衣室に向かう。
差別的なあれも考えてか、男子更衣室と女子更衣室も完備されている。
女子更衣室に着いて08と書かれたスーツケースをカパッと開けると何やらメモが入っていた。
そのメモを手に取って読んだ。
〝神和様へ。
「要望」があまりにも少なかった為、弊社の独断で防寒防熱性の高くなおかつ機敏性を尊重してボーイッシュなデザインにしましたがご了承下さい。
特にフード付きマフラーのデザインは凝らせて貰いました、ご馳走様です!!〟
・・・ご馳走様て・・・。
まあ、確かに「要望」には口元まで隠れるフード付きマフラーと熱いのと寒いのを防いでくれるスーツってしか書いてなかったからなあ。
・・・・・・うん、でも意外とこのデザイン好きかも。
このスーツ一式作ってくれた担当者さんとは気が合いそうだ。
そう思いながら、私はスーツの袖に手を通し始めた。
耳郎「零无、行こっ」
零无「あ、うん。
耳郎さんはシンプルなデザインにしたんだね」
耳郎「ウチの“個性”、“イヤホンジャック”って言ってさ。
あんま戦闘向きじゃないけど動きやすい方が良いかなって思って。
あんたのは・・・ボーイッシュね」
零无「「要望」書かなすぎて出したら向こうでデザインしてくれた。
あ、蛙吹さん」
蛙吹「零无ちゃんって割と大雑把ね。
さ、グラウンド-βに向かいましょ」
女子更衣室から出た私達はグラウンド-βに向かった。