第2章 No.1 手始めの初めまして。
[雄英高校グラウンド]
と、そんなこんなでみんな学校指定のジャージに着替えてグラウンドに集まった。
何をやるのかと思えば、
「“個性”把握・・・テストォ!?」
・・・だそうだ。
「入学式は!?
ガイダンスは!?」
相澤「ヒーローになるならそんな悠長な行事、出る時間ないよ。
雄英は〝自由〟な校風が売り文句。そしてそれは〝先生側〟もまた然り」
零无「(あー、確かに。
凶悪犯とか出てるってのに卒おめ式出てました、じゃ格好つかないもんね)」
しょーさん曰く、みんな中学生の頃から“個性”禁止の体力テストなるものをしているそうな。
文部科学省の怠慢らしい。
要は、8種目の体力テストを“個性”を使ってやれとの事だ。
相澤「爆豪(ばくごう)。
中学の時ソフトボール投げ何mだった」
爆豪「67m」
相澤「じゃあ“個性”を使ってやってみろ。
円から出なきゃ何してもいい。早よ」
しょーさんが近くにいた爆豪くんとやらに測定用らしきボールを投げ渡す。
すると爆豪くんは大きく振りかぶって、
爆豪「死ねえ!!!」
FA BOOOM
まさかの殺害予告をした。←
え、誰に向かって言ってんの爆豪くん。
そしてしょーさんの持ってる計測器に出された結果が、705.2m。
おー、凄い・・・。・・・・・・のか?
みんなが「凄い」だの「面白い」だの騒ぐ中、しょーさんがポツリと「・・・・・・・・・面白そう・・・か」と呟く。
相澤「ヒーローになる為の3年間・・・そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?
・・・よし。トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し、除籍処分としよう」
「「はあああ!?」」
うおう、さっそく出たよ雄英高校の洗礼。
てかしょーさん。目が死んでてホラー映画様様だよ。オファーくるんじゃね。←
相澤「生徒の如何(いかん)は先生(おれたち)の〝自由〟。
ようこそ、これが・・・雄英高校ヒーロー科だ」
こうして。
かくして。
なんともハチャメチャな“個性”把握テストが始まったのだった。