第2章 No.1 手始めの初めまして。
[雄英高校]
春。
・・・うん。
春。スプリング。・・・春です。
the・平穏な最低限のヒッキーライフを過ごす事1ヶ月。
あっと言う間に4月。
今日は入学式がある、初登校日。
部屋に届いた制服の上に愛用のフードマフラーを首に巻いて、私は1-Aの教室に向かっていた。
ガラッ
耳郎「・・・あっ!
零无じゃん!」
零无「・・・あ。耳郎さん」
耳郎「名前同じだったからもしかしてって思ったけど、やっぱあんただったんだ!
零无の席、ウチの隣だよ」
実技試験以来の再会。
耳郎さんは私の顔を見て手を振って隣の空いてる席を指さした。
・・・って、あれ。
零无「あ。上鳴くん」
上鳴「おっ、もしかしてあの時の?」
耳郎「え、上鳴も知り合いなの?」
上鳴「お茶に誘ったんだけど見事にスルーされた」
零无「初対面だったしね。
まあ、二人ともこれからよろしく」
「机に足をかけるな!
雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないのか!?」
「思わねーよ。
てめーどこ中だよ端役が!」
うおう。
え、何?とスクバを机の横にかけながら席に着くと、色素の薄い金髪の男子と眼鏡をかけてる黒髪男子が何やら言い合っていた。
・・・不良と委員長の図にしか見えない。←
その後緑髪のそばかす男子と茶髪ボブの女子がやって来て、ほわほわした会話が繰り広げられる。と言ってもそばかす男子は顔を赤面させてるから茶髪の女子がほぼ喋ってるけど。
相澤「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」
あ。しょーさん。
廊下でin寝袋して寝転がってるとか、不審人物だよ。
てか、え。
今さっき私が来た時居なかったのに・・・素早いな。さすがプロヒーロー。←
相澤「ここは・・・ヒーロー科だぞ」
ス・・・
ヂュッ!!
クラスのみんな、「(なんか!!!居るぅぅ!!!)」って思ってるだろうなー。
しょーさんはヌーー・・・と寝袋の中から出て来て、教卓に立った。
相澤「ハイ静かになるまで8秒かかりました。
時間は有限。君達は合理性に欠くね」
クラスのみんな、「(先生!!?)」って思ってる(ry。
その後、問答無用に体操服に着替えろと指示されて私達はグラウンドに出た。