第6章 No.5 ルールはルール。
爆豪「寒ぃじゃねえかよ・・・。
で?まさかこんなんが本気なんて言わねえよな?」
零无「まっさかー。
準備運動だよ。本番は、これか・・・らっ!」
ひゅう・・・
爆豪「・・・!」
マイク『う、おお!?
んだこりゃ・・・雪が・・・』
相澤『・・・空気中に散った雪だけが、凍っていってる』
零无「爆破しきれるといいね・・・爆豪くんっ!」
〝白花氷乱(ダイヤモンドダスト)〟!!
・・・びゅんっ!
積もった雪じゃなくて、空気中の雪だけを凍らせる。
尖らせたり、丸くしたり四角にしたり・・・取り敢えず攻撃力高めの形にそれぞれ凍らせて、その全部を爆豪くんに向けて発射する。
すると爆豪くんは躊躇なく次々と向かってくる氷塊を爆破し始めた。
BBBBBBBOM・・・!!
爆豪「死ねやあああああ!!!」
いつもながらの暴言とともに、どんどん爆破されてく氷。
避けられないように四方八方から攻撃したつもりなんだけど、そもそも爆豪くん・・・。
零无「(避ける気、ゼロじゃん)」
んー、これはいよいよ・・・。
・・・・・・
楽しくなってきた。
爆豪「・・・!?
(マジョ女が・・・笑って、る・・・?)」
相澤「・・・・・・!
(感情を、表に出したって事は・・・零无・・・まさか、)」
零无「いくよ、爆豪くん・・・。
属性召喚・・・イフリート!」
〝灼流(メルトシュトルム)〟
・・・FIRING・・・
FIRE!!
パチパチと音を立てて、一気に私の両腕が炎を纏う。
それまで氷を出しては爆豪くんに爆破されるを繰り返しきた事もあり、場内の氷が溶けて蒸発して水蒸気が立ち込めた。
次第に赤と橙色の炎がメラメラと温度を上げていく。
爆豪「・・・氷出てきたと思えば今度は火かよ。
半分野郎の真似か?」
零无「それ言わないの。
・・・接近戦向きだとこれ(イフリート)が1番やりやすそうだし、この際だから爆豪くん相手に接近戦してみようかなーと思っ・・・て!」
爆豪「!!」
ガッッ!!
炎がいい感じの温度になってきたところで、私は足に力を込めて爆豪くんに近づいて左手でパンチした。