第6章 No.5 ルールはルール。
[雄英高校・特設スタジアム]
ざっ・・・
マイク『さあさあ準決勝ラスト!!
これ終わればいよいよ決勝だ!!
どっちも注目度高ぇヒーロー科!』
向こう側には爆豪くん。
・・・うあー、やる気も殺る気も気合いMAXっぽい。
マイク『神和零无 対 爆豪勝己!!!』
ガチの本気出したら絶対しょーさんに怒られるし観客席にまで危害及ぶ・・・。
かと言って本気出さなかったら絶対爆豪くんにキレられる。
見事に八方塞がり・・・頼むよ、マジで。
爆豪「マジョ女・・・本気出さなきゃ殺す」
零无「挑発されてるような脅迫されてるような・・・。
・・・まあ、安心はしていいよ」
爆豪「?」
零无「爆豪くんが強いのは知ってる。
・・・だから、私は倒す気で戦うよ」
爆豪「・・・!
・・・上等だコラ」
マイク『START!!!』
ダッ!
開始とともに、爆豪くんが突進して来る。
視認出来てれば攻撃出来る私が相手なら、様子見とかする必要無いからまあ妥当だよね。
零无「属性召喚・シヴァ」
〝雪華晶(ホワイトアウト)〟!!
シャラ・・・ッッ
爆豪「!!?」
マイク『お、おぉお!??
開始早々にフィールドに・・・花!?』
零无「爆豪くんの“個性”は“爆破”。
動けば動くほど強力になる“個性”なら・・・汗を流させないようにするのが得策ってね」
フィールド上・・・正確には爆豪くんを中心にして巨大な真っ白い雪の華が咲いた。
氷じゃなくて、雪。
戦意喪失するレベルの冷気だから常人なら震える・・・って言っても、
B・・・BOM・・・
・・・BOMB!!
この程度で戦意喪失する爆豪くんじゃないよね。
雪華晶の内側から叩いてるような爆発してるような音が聞こえて、咲いてほんの15秒で爆破される雪華晶。雪の塊を内側から爆破させた訳だから、会場にパラパラと粉雪が散らばる。