第6章 No.5 ルールはルール。
常闇「させるか・・・!」
零无「!」
ボフッ!!
・・・マジか。
三つ目を放とうとした瞬間、黒影に冥怪が食べられた。・・・まあ、予想外の熱さだったらしく黒影が「熱イッ!?」と悲鳴を上げてたけど。
“個性”を燃やすはずの冥怪を食べて消すなんて・・・消えるもんなのか?
常闇「隙ありだ!
投げろ黒影・・・!!」
ガッ
零无「げ。
(これ、間に合うか・・・?
いや、考えるよりやった方が速い・・・かな)」
一気に距離を詰められて私の腕を黒影に掴まれる。
そして強い力でグンッと放り投げられる。
このままじゃ間違いなく場外・・・。
連続してやると威力分散するけど、やむなし!
零无「っ・・・属性召喚・アネモイ」
〝晩夏嵐南(ノトス)〟!
ブオッ・・・
常闇「!?
風・・・!」
零无「か、ら・・・の・・・属性召喚・キュクロプス!!」
〝三雷(アルステブロン)〟
バリ・・・ッ!!
常闇「ぐ・・・っ!」
晩夏嵐南で下降気流を起こして場外に出る前に自分の身体を押し戻し、着地する前に三雷を常闇くん目掛けて放つ。
芦戸さんにやったやつと同じ、痺れるレベル。
見事に黒影に命中する。
・・・なんか黒影の表情が泣きそうになってるとこをみると、やっぱり・・・。
マイク『おォっと!?
空中で神和が方向転換!ありゃ風吹かせたのか!?
そしてついでに雷みてえのを常闇にぶっ放しやがった!』
スタッ
零无「これで、どう・・・だっ!
(属性召喚・アポロン)」
〝金矢(リュキオス)〟
・・・ぐぐ・・・
バシュッ!!
常闇「!??
黒影、防g・・・」
金色の弓矢を出現させて、それを思い切り引いて常闇くん目掛けて撃つ。
すぐに黒影で防御しようとした常闇くんだけど、そうはいかない。
金矢は状態異常を付与させられる閃光の矢。
普通に撃っても充分強い。
私が常闇くんに向けて撃ったのは一時的に盲目になる矢だ。
・・・黒影は闇。
闇には光が効果的。
つまり。
常闇「ぐ・・・おっ!?」
FLAAASH!!!