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彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第8章 練習試合と一歩動いて…


火神の質問を遮り、監督が言った。そして、体育館に入った。


「ここッスよ。」

『っえ…?』


部員達が練習をしていた。


「片面…で…やるの…?もう片面は、練習中…?」

「ん…あぁ…来たか。よろしく、監督の武内です。ん?ところでそちらの監督は?」

「あ、私です。」

「!?…は?君が?マネージャーじゃなかったのか!?」

「監督の相田リコと言います。今日はよろしくお願いしま~っす!!」


武内監督に近づき、頭をさげた。


「お、おぉ…。」

「ちなみに監督、マネージャーはこっちの子ッス!」

「あ…あぁ…。」

「き、黄瀬君…!」

「あ、怒った?」

「っ…コラ~!」


背伸びをして、黄瀬君の頬をつねる。


「フッ…ははっ…!はははっ…!い、いらい…!」


両方の頬をつねっていたから、聞こえる部分はちゃんと聞こえるけど、聞こえないところは濁って聞こえる。


でも、なんだか楽しそうな黄瀬。


私は頬を離した。


「やっぱいいッスわ。楽しい!」

「!…」(しまった……。ちょっかいをかけてしまった……。)


黄瀬が中学の頃と性格があまり変わっていなかったから思わずちょっかいをかけてしまった。中学の頃の黄瀬と重なって見えた。


「す、すみません…。」

「ん、気をつけろよ。」


日向が私の腕を掴み、黄瀬から遠ざけながらそう言った。
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