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彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第24章 ウィンターカップ決勝


何かコートで揉めているようだった。


「…」(今日は救急箱の中身も念入りにチェックして用意も完璧…。タオルもOK。)


しばらくして話が終わったのか、皆アップに戻った。


「…」


私が今日のノートをとる準備をしていた時だった。


「…?」


足元にボールが転がってきた。


「あぁ、すいません。」

「!…」


近づいてきたのは、花宮だった。


「あ…大丈夫です…。」


私はボールを拾って、花宮に向かって投げようとした。でも本人が近づいてきた。


「…?」(手渡しで…ってこと…?)


そう思い、彼が近くに来るまで待っていた。そして、近くに来たのでボールを渡そうとした。


「!?…」


腕を掴まれ、グイッ…!と引き寄せられた。


「アンタ、ここのマネージャー?」

「っぁ…。」


近くで見ると迫力が凄かった。


「いいなぁ…いかにも頭悪そうな顔してやがる。」

「なっ…!」(し…失礼にも…程がある!)


すると、掴んでいる私の手に力が入った。


「っ…!離して…ください…。」

「フッ…。」


満足したのか、私の腕を離してくれた。赤くなっている腕。


「っ…。」

「菜月。大丈夫か?」

「!…木吉先輩。だ、大丈夫です。」


私は微笑んだ。すると、木吉が困ったような表情を浮かべた。


「…何かあったら…必ず言えよ?」


そう言い、私の頭を撫でてくれた。


「はい、ありがとうございます。」
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