第6章 お昼での小さな幸せ
「まあそんなに急ぐな。って…。なんでお前、誠凛行ったんだよ。やっぱりテツがいるからかよ。」
「…そう…だよ…。」
「はっ…。桐皇っていう選択肢はなかったのかよ。」
青峰が鼻で笑い、私に聞いた。
「…ない。」(…多分それは……1番ない選択肢だったと思う……。)
「じゃあ、今からこっちに来る気はねぇのかよ。」
「ないよ。」
「!…」
「…このチームで、皆と…日本一を目指すって決めたんだ。」
「…フッ……ククッ…!笑わせてくれる。日本一だぁ?テメェには無理だ、菜月。おとなしくこっちに来れば良かったものを…。」
「…いつか…青峰君を倒せるようなチームになったら……試合、しようね。」
「…」
「じゃあ。」
私は電話を切った。
「…やっぱり……変わっちゃった……。」
そう呟いて、またお店に戻った。ちょうど、話が終わったところだった。
「帰りましょうか。」
「うん。ゴメンね…?私が来たい。って言ったのに…。」
「別に、全然大丈夫ですよ。」
それから…次の日。