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彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第6章 お昼での小さな幸せ


そして、次の日。


「…どうしたの?楽しそうだね。」

「…菜月さん。…いつも思うんですけど…どうして…君は…僕を見て驚かないんですか?」

「…影が薄いから、驚くと思ってたの?」

「はい。」

「…影、薄くなんかない。私から見たらね?」

「!…」

「それより、どうしたの?」

「あ……ほ、本入部届…貰ってきました。」

「へぇ…!じゃあ、正式な入部ができるね!」

「はい!」


そして、月曜…。屋上に集まったバスケ部員。

1人1人、目標を叫び、その目標が達成できなかったら、好きな子に全裸で告ってもらう。ということらしい。


「…」


私はもう、強制入部だったため、屋上にはいないのだけれど…。監督の声が聞こえた。


「1B5番、火神大我!キセキの世代を倒して、日本一になるっ!!」


グラウンドに響いたその声。


「…頑張れ……大我。」


そう呟いた。


それからも、どんどん宣言をしていく皆。

そして、黒子の番が来た。なぜか叫ぶのではなく、メガホンのようなものを持っている。

息を吸ったところで、先生が来てしまった。


「コラァ!!」

「あーあ…。」


苦笑いの私。


「…」(多分、屋上で正座させられて、怒られているんだろうなぁ…。)


それから……。


「菜月さん、帰りましょうか。」

「あ…ゴメン。今日は委員会の仕事があって…遅くなるから先に帰っててもいいよ?」

「…待ってます。」

「!…でも…。」

「…」

「…ありがと…。」
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