第5章 誠凛高校、バスケットボール部!
「どっから!?つか、何やってんだよ!」
「僕が先に座ってたんですけど…。好きなんです、ここのバニラシェイク。」
「フハッ…!どっか違う店行けよ。」
「…嫌です。」
「誰かに見られたら、仲良いと思われんだろうが。」
「もともと通いつけのお店なんですよ。」
「はぁ…。」
ため息をつくと、片手にハンバーガーを持ち、黒子に投げた。そして、私にもハンバーガーを投げた。
「ほらよ。」
『!…』
「バスケ弱い奴に興味ねぇ…が、それ1個分くらいは認めてやる。」
「どうも。」
そして、ハンバーガーをまた食べ始める火神。食べ始めたら、平らげるのは早かった。
「…まだ食ってんのかよ。」
「…多い…です…。」
黒子ももう食べ終わっているのに、私は半分も終わっていない。
「おっせぇ…。」
「待っててあげてください。」
「なんで俺が」
「火神君があげたんでしょう?」
「うっ…!」
「…いいです、食べながら行きます…。」
私達はお店を出た。
「キセキの世代ってのは、どんくらい強いんだ?俺が今やったらどうなる?」
「瞬殺されます。」
「もっと違う言い方ねぇのかよ。」
額にムカムカマークを浮かべ、そう言う。
「ただでさえ天才の5人が今年、それぞれ違う強豪校に進学しました。まず間違いなく、その中のどこかが頂点にたちます。」
「フッ…はははっ!!いいねぇ、火ぃ点くぜそういうの。決めた。そいつら全員ぶっ倒して、日本一になってやる。」