第5章 誠凛高校、バスケットボール部!
「マジバ、寄っていってもいいですか?」
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
黒子がうっすら微笑む。
「…」(可愛い…//////)
いつも思う。黒子の笑顔は可愛い。
お店に入り、バニラシェイクを頼む黒子。私にも何か奢る、と言ってくれた。
「あ、ありがとう。でも大丈夫。ちゃんと自分で払うし。」
「そういうわけにはいきません。」
「えぇ…。」
「…」
私を見つめたまま、視線を離さない黒子。
「うぅ…じゃ、じゃあ…ストロベリーシェイクで…。」
「かしこまりました、お2つで300円になります。」
シェイクを受け取り、お金を払うと、2人で席に着いた。
「…どうして隣に?」
「そんな気分だったので…。」
4人席に座り、私が奥に、その隣の席に黒子が座った。
「…凄かったね、今日の試合。」
「ありがとうございます…。3分って言われて…焦ってしまって…。」
「ははは…。」
そして、しばらくシェイクを飲んでいると……。
目の前に置かれたトレイ。ハンバーガーが数え切れないほど乗っていた。
「ここ、座ってもいいか?」
そう言ってきたのは火神だった。
「ど、どうぞ…。」
私は返事をした。黒子に気づいていないらしい。
カバンを置き、ハンバーガーを一口食べ、横目で黒子を見た。
「ふごっ!?」
ハンバーガーを吹きそうになっている火神。
「…」(やっぱり…気づいてなかったんだ…。)
「どうも。」
瞬時にハンバーガーを飲みこんだ火神。