第5章 誠凛高校、バスケットボール部!
「いい仕事っぷり…。」
「それな~。美人だし…。」
「可愛いよな。」
「抱きしめたくなるっつーか!」
「それだ!」
「ありがとう、菜月ちゃん。とっても助かるわ。」
「いえ…!」
私は監督に微笑む。そして、先輩達にもタオルやスポドリを渡す。
「火神君、お疲れ様…です。」
「…あぁ…サンキュ。」
「…」(…テツ君の…新しい……光だ…。)
「…んだよ…人の顔ジロジロ見やがって…。」
「…がと…。」
「あ?」
「…ありがとう!」
私は火神に微笑む。
「!…」
「菜月さん、帰りましょうか。」
「あ…うん。」
私は更衣室へ行き、制服に着替えると、黒子と一緒に帰った。
火神が耳まで真っ赤にしていたことを、私は知る由もなかった。