第23章 嫌な予感
「もしもし?」
「俺なのだよ。」
「あ…うん。どうしたの?」
「お前のことだから、何か言いたいのかと思って、かけてやったのだよ。」
「…」(相変わらずの…上から目線。)
私は思いきって誘ってみることにした。
「真君、ご飯食べた?」
「…いや、まだなのだよ。」
「じゃあ一緒に食べに行かない?」
「…珍しいな。」
「たまには、どうですか?」
「…仕方ないから行ってやるのだよ。」
「やった!この前のお好み焼きのお店行きたい!」
「じゃあそこで。待っているのだよ。」
「うん、わかった。」
私は電話を切った。
「よし!」
部屋着に着替えたものの、すぐに私服に着替え、お店へ向かった。
それから…お店に着き、緑間を探した。
「あっ、いた。」
「遅いのだよ。」
「ご、ゴメンなさい…。」
謝り席に着いた。
「…何か頼んでもいい?お腹減った。」
「あぁ。」
私は適当に頼んだ。
「…とりあえず、試合お疲れ様。」
「あぁ、同点だったがな。」
眼鏡をかけ直した緑間。
「…凄かった。真君のシュート。限界がないんだもん。」
「当たり前だ。限界など、とうの昔に超えているのだよ。」
「ははっ!かっこいい!」
「おまたせしましたぁ!」
「ありがとうございます。」
お好み焼きを焼いた。
「…真君さ、バスケ楽しい?」
「…」
「真君、笑ってたから。」
「俺が…笑う?バカを言うな。」