第22章 リベンジ
残り2秒。103対104。
「っ…。」(フリースロー……それより、木吉先輩の足が…。)
心臓の鼓動がいつも以上に速い。お互いのチーム、いろいろ話していた。この場面で、プレッシャーや緊張を感じない人は絶対にいないだろう。
「ツーショット。」
審判からの指示があり、木吉はボールを受け取った。
ピッ!
「…」
笛が鳴り、木吉がボールをついた。
そして……
「っ…。」(入れっ!)
綺麗にゴールネットを潜った。
『入ったぁ!!』
「やった!」
「同点!まず同点だ!!」
ピッ!
そして最後のショット。
「…」(木吉先輩…。)
皆の視線がボールに集まる。
結果は……
「!…」
ガンッ!!
外れてしまった。