第22章 リベンジ
高尾から宮地へ、宮地から緑間へボールが渡った。マークに付くのが遅れ、綺麗に3Pシュートが決まってしまった。
「!…」(真君…いったいどれだけ打つつもりなの…?そろそろ切れてもいいはずなのに…。)
『わーーーっ!!』
「すげぇな真ちゃん、大丈夫かよ。もうそろそろ限界なんじゃねーの?」
「バカめ。俺が自分の打てる本数を把握していないはずがないだろう。限界など、とうの昔に超えている。」
口角をあげ、緑間が言った。
「!…はははっ!なんだよそれ、男だね。」
「!…」(そういうこと…?すっごいなぁ…真君……でもそういうところが…ホントにカッコイイ。)
私もつい、口角をあげてしまった。
「ん、どうした?菜月。」
小金井に聞かれた。
「いえ、なんでもないです。」
『誠凛!誠凛!誠凛!誠凛!』
「そんなことだろうと思ったぜ!負けられっかボケがぁ!」
日向も綺麗にシュートを決めた。
『秀徳!秀徳!秀徳!秀徳!』
「そりゃあ、こっちのセリフだよ!」
高尾も負けずとレイアップを決めた。観客席はそれぞれ、両方を応援していた。
「!…」
それからもお互いペースを下げることなく試合が進んでいった。
「凄い…。」
明らかにわかるのは、帝光中にいた頃じゃ、こんな試合は見られなかった。