第22章 リベンジ
「はぁ…はぁ…はぁ…。」
特に火神の疲れが目立つ。
「火神、大丈夫か?」
伊月が声をかけた。
「っ…全然平気ッスよ、そもそも…アイツより先に根をあげるなんて、出来るもんかよ…。」
口角をあげたまま言った。
「…大我君…。」
「ん?どした?」
「…本当に、大丈夫?」
「…あぁ、へーきだ。だからそんな顔すんな。」
頭の上に手を置かれ、少し乱暴に撫でられた。
「ん…。」
ビーーッ!!
「よっしゃ行くぞ!残り10分!最後まで攻めるぞ!誠凛、ファイ」
『おーっ!!』
皆がハイタッチをした。コートに入った瞬間、お互い火花が散っていた。
『わーーーっ!!』
第4クォーターが始まった。
「っ…。」(最終クォーター。)
誠凛がRUN&GUNを仕掛けた。伊月へボールが渡すと、日向にパスが出た。それをよんでいたかのように、宮地が手を出そうとした。
でも……。
「!…」
黒子がボールをカットした。そしてそのボールは火神へ。
「火神!」
『いっけぇ!!』
「2人!?」
ブロックは2人いた。
「火神!無茶するな!」
「うおおおおっ!!」
火神は負けずにダンクを決めた。
「なにっ!?」
「やったぁ!」
『よっしゃあ!!』
「2人の上から叩き込んだ!」
「しかもその前、ボールが急に曲がったぞ!」
歓声も凄いあがった。
「ナイッシュ!」
「決まったからいいけどな!!」
日向がグーで火神の後頭部を殴った。