第22章 リベンジ
「黒子、いけるのか?」
「はい。」
黒子の周りに皆が集まってきた。
「当然だよな。」
火神はそう言い、黒子の背中を押した。黒子はバランスが崩れそうになり、片足で3歩前に進んだ。
「ちゃんと奴らの度肝、抜けんだろうな?」
「はい、もちろんです。」
2人は口角をあげたまま言った。
ビーーッ!
「…」
第3クォーター、残り43秒。68対76。まだ誠凛が負けている。
「っ…!」
日向が伊月にパスを出し、再開した試合。相変わらず高尾は黒子のマークに付いている。
「けど、今の彼は止めらんないわよ。」
「え…?」
「なんたって、キセキの世代を倒すための技だからね。」
監督が言った。
「さあ、お披露目よ。」
「…」(皆…ペースを落とした……切り札を使うタイミングを…はかってるんだ…。)
伊月が日向にパスを出した。そして日向は木吉へ。
「!…」
そして、黒子と木吉の目があった瞬間、黒子が動き出した。高尾もそれに気づき、黒子を追いかけるも、火神に防がれた。
「!…」(スクリーン!)
黒子はというと…緑間の前へ…。
「黒子!」
木吉は黒子にパスを出した。黒子は両手でそのボールを受け取った。
「キャッチ!?」
「!…」
「なんかやべぇぞ!気をつけろ緑間!!」
「残念だけど、そういう話じゃないぜ。」
火神が話した。