第22章 リベンジ
「もともと、ウチのスタイルは攻撃型チームバスケット。だけど、鉄平がいた去年はもっと速かったのよ。鉄平と日向君、中外2枚。そして5人の総力とパスワークで点を取り合う。RUN&GUNのスピードバスケット。それが、本来のスタイルよ。」
「そう…だったんですか…!」(初めて知った…もしかして、私が思っている以上に…木吉先輩って…凄い人なんじゃ…。)
「鉄平が入って変わったことを2つあるわ。1つはインサイドの強化、そしてもう1つは、ポイントガード伊月君と一緒にボールをまわすことによるパスの高速化。ハイペースの点取り合戦が、ウチの真骨頂なのよ。」
伊月がシュートを打った。でも決まらず、そのボールは大坪に取られてしまった。そしてボールは緑間へ。
『あああっ!!』
「!…」
火神も間に合わず、3Pシュートが綺麗に決まってしまった。
『わーーっ!!』
「きたぁ!緑間超長距離スリー!」
「なんで入るんだ!?人間業じゃねぇ!」
緑間が火神と話した瞬間、後ろから先輩達に叩かれていた。でも叩かれたのは、火神も同じだった。
「よぉし!!」
『いくぞ!!』
ビーーッ!!
『わーーっ!!』
「うわっ!もう終わり!?」
「待ちきれねぇ!」
「早く後半始まってくれ!」
ちょうど前半が終わった。
「お疲れ様です。」
「サンキュ。」
「ありがとう。」
「サンキュー!」
皆がベンチに戻ってきた。