第21章 WC予選
「!…」
何かに気づいた火神。そして黒子にボールを返した。
「このボール、変えないといけませんね。体育館もっと使えたらいいんですけど…もうこれで6つ目です。」
「!…」
「…」
それから……。
私は家に帰り、家の電気を付けた。
「…?」
ポケットの中からスマホを取り出し、見てみると……。
「…メッセージ?」
不在着信がかかってきていた。急ぎのようだったのか、メッセージが残っていた。
「…?」
お母さんからだったので、聞いてみると……。
「あ、もしも~し!私です!お母さんで~す!あ、それでね、しばらく帰れそうにないの!もう少しこっちにいるから、ご飯とか出前でもなんでも好きなの食べてちょうだい?ゴメンね、俊太もこっち来たばっかりなのに…1人で寂しい思いさせちゃって…それじゃ、またね~!」
「…」
クソ…野郎…。
母をここまで恨んだことはない。
「…!」
母のメッセージを聞いたあとだった。兄から電話がかかってきた。
「もしもし?」
「もしもし?ゴメンな、かーさん、こっちにまだいるみたいで。」
「ううん。」
「なんか菜月だけ仲間はずれみたいな…。」
「ん、大丈夫。」
「んで、丞成?だっけ?試合どうだった?」
「勝ったよ。」
「おー、やったじゃん。」
「うん。木吉先輩がね、凄かった。」
「ん…木吉先輩?あ…あー、あれか、あのー、無冠の五将の1人の。」
「無冠の…五将?」