第21章 WC予選
ビーッ!!
「…しゃあ、行くぞぉ!!」
日向の声で選手の皆がコートに入っていく。
「なんなんだよ、マジ朝から。」
伊月がずっとニヤけている木吉に対して言った。
「いやぁ、久しぶりの試合だからなぁ。どうしても顔が緩んじまうよ~。」
そう言い、もっとニヤけた顔を見せた木吉。
「大丈夫かおい~!」
「木吉、嬉しいのはわかるけど、勝つために戻ってきたんだろ。頼むぜ、ゴール下。」
日向がより一層真面目な顔で言った。
「あぁ、わかってる……へへっ…。」
『…』(やっぱ心配だ…ちょっと…。)
それに対し火神は……
「緩ぃな…大丈夫か?」
「大丈夫だと思いますよ。」
「は…?」
相手のチームの人が何か言っていた。
「あの人がいると安心するというか、負ける気がしません。」
「…」
さぁ、行くわよ。新生誠凛バスケ部。始動!!