第19章 偵察

「！…わ、私も、真君のこと好き！」

「！…」


嬉しくなり、微笑んでしまった。


「っ…お前はいつもそうやって…！」


緑間はそう言い、私の頬から手を離すと、立ち上がった。


「お前の好きは軽すぎる。誰にでも好き。などと軽々しく言うな。勘違いされるのだよ。」

「え…？でも…好きだもん、真君のこと。」

「っ…もういいのだよ、黙れ…///////」


緑間の顔が真っ赤だった。


「真君、照れてる？」

「照れてなどいないのだよ。」

「ホントに？」

「うるさい黙れ。」


緑間をからかったあと、私は1度家に帰った。


「おかえり～。」

「ただいま。」

「俺ちょっとバスケしに行ってくるわ。お前も来る？てか家で1人だと危ないからおいで。」

「そんな子供じゃない。」

「ははっ！そうだったな。じゃ、行ってくるわ。」

「私も行く。」

「結局行くんかい。」


家に帰ってきて、バッグを置いたあと、また外に出て、近くのバスケットコートへ行った。


「ありゃ…先約がいるわ。」

「…！大我君。」

「あ～、火神？」

「うん。」


すると、兄は火神に近づいた。


「こんばんは、火神大我君。」

「！…確かお前は…じゃなかった…えっと…その…佐野先輩…。」

「おう。」

「すみません、僕もいます。」

「うわっ！？黒子！？」

「こんばんは。」

「ビビったぁ…つかもうちょっと普通に出てきてほしいわ…。」

「…もともと隣にいました。」