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彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第3章 少しずつ変わりゆく


その事件が起こったある日……。


「ど、どうしたの?」


近くにいた、さつきに話を聞いた。

最近、皆が元気がなかった。


「…実は…。」


さつきが私に話してくれる。


「!…」


紫原が赤司に逆らったらしい。俺より弱い奴の言うことは聞きたくない、と。

さつきが説得をしたけど、赤司と紫原の1on1が始まってしまったらしい。


圧倒的に、紫原が赤司に勝っていて、絶望的な顔をした赤司。


「っ…ちょっ、あっく」

「やめるのだよ、菜月。」

「!……真君……。なんで止めるの…?」

「黙って見ておけ。」

「っ…。」


緑間に止められ、私は何も言えなくなってしまった。


「まぁいっか。これ決めたら、約束どおりこれからは、俺の好きなようにするから。」


そう言い、ドリブルを始め、赤司を抜こうとした紫原。


でも……。



「全てに勝つ僕は、全て正しい!」


目の色が変わり、紫原のボールをとる赤司。


「ちょっ…今、何が起きたんスか。」

「わからないのだよ。」


緑間すら、何が起こったのかわからなかった。


「少し調子に乗りすぎだぞ、敦。あまり僕を怒らせるな。僕に逆らう奴は、親でも許さない。」

「!…」

「!…征…君…?」(違う……征君じゃない………誰…?)


そして、赤司が勝った。


スポドリの入った箱を蹴る紫原。


「じゃあ俺上がんね、お疲れ。」

「ちょっ…!むっくん!」

「だ~から、明日からもちゃんと来ればいいんでしょ、練習。」



すると……。
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