第17章 夏合宿と…
「あと、俺が倒すまで負けるな。」
「!…」
「だそうです。」
「フッ…!負けるかよバーカ。つっとけ。」
「…」
私は携帯を開いて、緑間にメールを送った。
【カッコイイ事言うね、緑間君。】
そう送ると、すぐに返事が返ってきた。
【なんのことだ?】
【テツ君の伝言。】
【うるさいのだよ。】
「…」
私は口元が緩んでいた。
そして、ようやく会場に着いた。
『わあああっ!!』
もう人がいっぱいいた。
「すっげぇ!これがインターハイ!」
「監督、お目当ての試合は?」
「この試合の後、もうすぐよ。」
「…」
「…」(黄瀬君と…青峰君の試合…。)
「黒子。」
名前を呼ばれ、火神の方を見た。
「どっちが勝つと思う?」
「…わかりません。キセキの世代のスタメン同士が戦うのは初めてです。ただ、黄瀬君は青峰君に憧れてバスケを始めました。」
「!…そうなのか…?」
「そして、よく2人で1on1をしてました。が…黄瀬君が勝ったことが、1度もありません。」
しばらくしてお互いのチームが出てきた。黄瀬と青峰が何かを話していた。
私は黒子の隣に座った。
「それでは、準々決勝第2試合。海常高校対、桐皇学園高校との試合を始めます。」
アナウンスが流れると、歓声が起こった。
そして、試合が始まった。