第17章 夏合宿と…
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中学時代の、まだ黄瀬がバスケというものをやっていなかった時。
「うわっ!大輝!ボール!」
「あ、やべっ!」
バスケットボールが外にとんでいってしまった。
そして、帰ってきたかと思ったら、黄色い髪をした男の子が後から体育館を覗いていた。それが黄瀬涼太だった。
青峰を見て、目を輝かせていたのを、今でも覚えている。
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「試合開始だ。」
「海常ボールからか。」
「…」(正直に言っちゃえば、黄瀬君より青峰君の方が上。でも…それをわかっていたとしても、諦めるような人じゃないって…知ってる。)
笠松が黄瀬にパスを出した。黄瀬と青峰の1on1。
すると、黄瀬が青峰を抜いた。
「抜いた!」
でもすぐに青峰に取られてしまった。
そして今吉がそのボールをとってドリブルをした。
「ダメだ!スティール!」
「桐皇の反撃!」
そして若松にボールが渡った。すると、若松は桜井にパスを出した。桜井はシュートを打った。早川がなぜかそれを取ろうとしていた。
第1クォーター、残り9分39秒。0対3。先制点は桐皇学園。
『わあああっ!!』
歓声が起こった。
「スリーポイント。」
「先制点は桐皇か。」
その後も試合が進んでいき、また黄瀬にボールが渡った。
「!…え…また黄瀬君…?」
そして、黄瀬は桜井のクイックシュートを真似した。でも、青峰がギリギリボールに触れ、リングには入らなかった。