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彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第14章 ここからが本番


*

雷が鳴り、ポツポツと降る雨。

第2クォーター、1分56秒の時、点数は27対45。追いつけない。


「結局ずるずる離されて前半終了かよ。」

「てかもう終わりだろ?帰ろうぜ。」


観客の方からそんな声が聞こえる。正邦の選手達も見に来ていた。

1度、控え室に戻った。雨の降る中、皆、無言。


「…」(あ…。)


私は監督が何か喋っていたのも聞かず、両耳にイヤホンをさし、おは朝占いを聞いていた。皆が何か喋っていた。


「…わぁお…。」(蟹座、1位。ラッキーアイテム…たぬきの信楽焼き。)


何か気合いを入れたのか、皆が控え室を出ていく。私は黒子に肩を叩かれ気づいた。


「!…何…?」

「いえ、もう…試合会場に戻りますよ。」

「あ……そうなんだ、ゴメンね。」

「…何を聞いていたんですか?」

「おは朝占い。緑間君の蟹座、1位だった。」

「占い?あ…確か…緑間君は占いをよく聞いてますね…。ラッキーアイテムとか…なんとか…って…。」

「そうそう。」


そんな話をしながら試合会場に戻った。


「第3クォーター!始めます!」

「ファイトー!」


監督の表情が焦っている。


「…」(テツ君のパスは……方向を変えることしかできないのかな……もっと何か…違う方法が……あれ…もう1つ…パスってなかったっけ…。)


試合が再開した。水戸部から、日向へのパス。


「日向先輩!後ろ!」


高尾に弾かれてしまったボール。そしてそれを緑間がキャッチし、3Pシュートを打とうとした。でも、それを火神が防ごうとした。目を見開いた緑間。
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