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彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第13章 道のり


「うん…そう…。てかおい、どうすんだ。」

「タイムアウト、終了です!」

「ひとまず、高尾は任せるぞ。」

「はい。」


火神は緑間を少し睨んだあと、私に目を向けた。


「…?」

「んな心配そうな顔してんじゃねぇよ。大丈夫だ…多分。」

「多分…?」

「うっ…た、多分…。」

「保証はできないんだね…。」


少し笑ってしまった。


「信じてるよ。」

「!…ああ!任せとけ!」


コートに戻っていった火神。


それからも試合が進んでいく。

第1クォーターの約3分。点差は5点差。誠凛が負けている。


「せっ、先輩達、もう息切れ始まってませんか?」

「まだ第1クォーターなのに…。」

「大丈夫。この試合、温存しといた黒子君と火神君にかかっているのは確かよ。でもそれだけじゃない。」


そう言い、掌を見せた監督。


「なんスか…それ…。」

「この前折ったやつ。」

「折った…?」

「去年、負けてからね。」


それは、日向が大事にしている戦国武将フィギアだった。


「ちょっとだけ性格が歪んだけど…。日向君は、大事なシュートは絶対決めるわ。」


相手からのパスを、カットした黒子。けれど、そのボールも高尾にとられてしまった。


「スティールのスティール…!」

「黒子の方が封じられてる!」


すると、高尾が緑間にパスを出した。


「!…」(センターラインから…。)
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