• テキストサイズ

彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第13章 道のり


「!…も、もう!?」

「うん。」

「い、急がないと…!た、高尾君は…?」

「あ、一緒に行ってくれる?」

「ま、待っててくれたから…もちろん…。」

「ははっ!やっさし~!でもゴメン。真ちゃんがまだ来てなくてさ…。」


そう言い、両手をポケットの中に入れて、歩いて行ってしまった。

私もその後ろに、ついていった。



「おっせぇよ、先輩達、行っちまったぞ?」

「…菜月…。」

「いや、俺は!?」

「…絶対、負けないから…。」

「…フンッ…。」

「…」

「まあまあ、そんなに睨み合うなってお2人さん。」

「…」


私は皆のところへ戻った。


「長かったですね…トイレ。」

「でっけぇ方じゃねえの?」

「…監督、帰ったら、火神君の筋トレ5倍にしてください。」

「OK!」

「は!?ちょっ…!OKじゃねぇよ…!ですよ!菜月!ゴメンって!」


それから、皆で円陣を組んだ。


「あー…疲れたぁ…。今日はもう朝から憂鬱でさぁ、2試合連続だし王者だし、正邦とやってる時も倒してももう1試合あるとか考えるし、けどあと1試合。もう次だの温存だのまどろっこしいことはいんねぇ。気分スッキリ、やることは1つだけ。ぶっ倒れるまで全部出しきれ!!」

『おう!!』


ピピーーッ!


「整列!」


審判からの指示が出たとき、黒子と緑間が何かを話していた。


「…」

「…菜月ちゃんは、帝光中出身なのよね。」

「はい…。」

「…緑間君は、どうだった?」


そう聞かれ、私は俯いてしまった。


「…彼は…テツ君も言っていたとおり、フォームを崩されない限り、絶対にシュートを決める人です。」
/ 380ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp