第13章 道のり
「うん。」
「…っ…火神君が…緑間君と…同じくらい…強ければ…。」
「すぅーっ…。」
「…?」
監督が思いきり息を吸った。
「バカ!!」
「!…」
『!?…』
「なんだ…?」
「どうした…!?」
コート全体に響き渡るくらい大きな声でそう言われた。
「かっ、監督…?」
私はキョトンとしてしまった。
「味方信じられなくてどうすんのよ!勝てるように支えるのがマネージャーの役目でしょうが!!」
「ご、ゴメンなさい…。」
「…菜月ちゃんのやるべきことは、ちゃんと信じること。いい?」
「…はい…。」(こんな状況で、こんな場面で…勝てるかどうか、心配するだなんて、彼らが本当に……敵がいないくらい強かった証なんだ…。)