• テキストサイズ

彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第12章 秀徳と誠凛


「…わからんな。昔のお前は、そんな人間ではなかったのだよ。変わったな、黒子も、お前も。」

「…」

「…」

「…そう…だね……っ…もう家に着くから、電話切るね。」

「ああ。」


私は電話を切った。嘘。家にはまだ着かない。でも、これ以上、彼と話していると、いろいろ考えこんでしまいそうで怖かった。

しばらく歩いて、家に着いた。


「ただいま…。」

「あら、おかえりなさい。ご飯は?」

「…食べてきた。」


嘘をついてしまった。


「そう…?あ、ねえ、俊太知らない?」

「…さあ?会ってないよ?なんで?」

「もうそろそろ帰ってくるはずなんだけど…。今日は早めに帰ってくる。って言ってたのに…おかしいわね…。」

「…」

「おかしいわよねぇ~?」

「……探して…みようか…?」

「本当!?助かるわぁ~!」

「…」(わざとらしい……。)


着替えて、携帯と財布を持ち、外に出た。もう外は暗かった。


「…どこにいるんだろう…。お母さんも…電話かければ良かったんじゃ…。」


そう呟き、電話をかけた。


「もしもし?」

「あ、繋がった。」

「どした?」

「今どこにいる?」

「今?いつものバスケットコート…っと!」

「…」(バスケ…しながら電話してる…?)

「なんで?」

「お母さんが心配してたよ?早めに帰ってくるのにって。」

「あー!忘れてたわ。」
/ 380ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp