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彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第12章 秀徳と誠凛


皆の方は…事が進み…。


「すみません。僕も少し、ワクワクしちゃってるんですけど…。」

「なっ…!?」

「はぁ…?何お前も火神菌うつったの?」

「んだよ火神菌って!」

「それは嫌です。」

「なんか否定の仕方もムカつくぞお前…。」

「でも…ピンチって…ちょっと燃えません…?」


そう言うと、皆は驚き、火神は叫び始める。


「…あの…すみません…。」

「ん?どうした?黒子。」

「…菜月さんがいません…。」

『はぁ!?』

「アイツ…どこ行きやがった…。」

「それがわからないんです…。」

「秀徳の試合を観てた時はいたよな?」

「はい…。」


その時、私はもう1度、体育館に戻ってきていた。片付けをしていた秀徳高校。


「…」

「菜月か。もう試合は終わった。こんなところで何をしているのだよ。」

「…凄かったね、試合。シュートも…綺麗だった。」

「!…中学以来だな。そのようなことを言われるのは…。」

「…」

「…」


私は黙りこんでしまった。


「少しだけ話がしたいのだよ。」

「…わかった。」


私達は外に出た。スポーツバッグを肩にかけている緑間。おしるこを2つ買い、1つ、私にくれた。


「相変わらずだね…。ありがとう…お金…。」

「いらないのだよ。」


そう言い、缶のおしるこを開けた。


「…いただきます…。」


嫌いではない。でも、好きではないおしるこ。
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