第2章 黄瀬と灰崎
体育館の片付けを行っていた。
「すみません…だいぶ…落ち着きました。もう大丈夫です。ありがとうございました…。」
「そっか、良かった。」
私は微笑む。あげたペットボトルのお茶が半分減っていたので、安心した。
「あんまり無理しないでね?辛い時はいつでも言って?」
「…本当に…ありがとうございます。」
「う、ううん…そんなに改まらないで…。」
私は苦笑いを浮かべる。
「じゃあ戻ろうか。」
「はい。」
体育館に戻ると、片付けは、もう終わっていて、最後の反省会を行っていた。
「明日はシュート練を主にやっていく、自主練も欠かさず行うように。」
『はいっ!!』
「じゃあ、今日は解散。」
『ありがとうございました!!』
「終わったね~!お疲れ様、菜月。」
「さつきも、お疲れ様!」
「帰ろ~!」
「いいよ!」
更衣室を出て、さつきと一緒に校門を出ようとした。
「さ、帰ろうか。」
「早くするのだよ。」
「腹減ったぁ!」
「お菓子食べたい…。」
「黒子っち、見て見て?俺が写ってるんスよ。」
「もうわかりましたって…黄瀬君。」
みんなが待っていてくれた。
「帰ろっ!!」
さつきがみんなのそばに行き、私も一緒に帰った。
「飯食っていかねぇ?」
「マジバでいいですか?」
「おぉ。」
「あそこのバニラシェイク、好きなんです。」
「あ~、言ってたな。」