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彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第10章 少しずつ…


火神はスーパーロングBLTを食べている。


「ほら、お前も食え、菜月。」

「うっ…。」


火神の掌サイズをちぎって渡された。


「い、いらな」

「ダメだ、ちゃんと食え。」

「…いただき…ます…。」

『おかんじゃん…火神…。』


それから……部活の時間になり…。


「キャプテン!予選トーナメント表、コピーしてきました!」

「インターハイ予選は、まずトーナメント戦からだ。負けたらそこで終わり。気を抜いていい試合は1つもない。東京都はA~Dまで4ブロックある。格ブロック頂点1校までが決勝リーグ進出。さらにその決勝リーグで、上位3チームに入って初めてインターハイ出場。300校以上の出場校から選ばれるのは、たった3校。1%の選ばれた高校生しか立てない夢の舞台。それが、インターハイだ。」

「なんとなくはわかったけど、1つ間違えてるッスよ?選ばれるんじゃなくて、勝ち取るんだ!です。」


皆が笑う。


「そのインターハイ予選まであと3週間だ。去年はあと一歩及ばなかったが、今年は絶対行くぞ。強豪がひしめき合ってるが、特に同地区で最大最強の敵は、秀徳高校。去年は全国ベスト8。しかも今年は、海常と同じキセキの世代が1人入ってる。この超強豪校に勝てなければ、全国への切符はない。」

「黒子、お前どんな奴が知ってんだろ?」

「口で言っても多分信じないですよ?…そうですよね?菜月さん。」

「…うん…。」
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