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彼女はキセキの特別 【黒子のバスケ】

第10章 少しずつ…


「ってて…。」

「テツ君、どうしたの?」

「あぁ、コイツ、お前送っていったあのあと、監督に捕まって…こう…足ぐわぁ!ってあげられて…。」

「いっ…たそ…。」

「あのあと、僕を無視して、皆さん帰って行っちゃったんです。酷くないですか?」

「そ、そうだね…。」


苦笑いを浮かべる私。


「じゃあ、今日はもう帰るね。」

「じゃあな、黒子、火神。」

「はい、また明日。さようなら、佐野先輩。」

「…」


気に入らなさそうな火神。


それから、私達は家に帰った。


「あら、早かったのね。」

「かーさん、俺、明日テストだった。」

「え!?遊んでちゃダメじゃない、大丈夫なの?」

「どうだろ…。べんきょーしてくる。」

「頑張って。」


2階へ上がっていく兄。


「ねえ、お母さん。」

「ん?」

「…なんでもない、私も勉強してくるね。」


そう言い、私も2階の自分の部屋へ入った。ガチャリ…と、部屋の鍵を閉め、ベッドにダイブした。


「…はぁ…。」


全ての疲れが襲ってきて、眠ってしまった私。

鍵をかけたままだったから、もの凄く心配された。そのままPM6時まで眠ってしまったから。


「ゴメンって…。」

「本当に心配したんだからな!警察呼ぼうかと思って…!」

「大げさだよ…。」


過保護な兄が、怒っている反面、安心していた。


「大げさよ、俊太。」

「かーさんまで。」

「菜月だって、1人になりたい時くらいあるんだから。嫌われちゃうわよ?」

「!?…やだ!!」
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