第1章 六つ子の妹
きっ緊張する!!!ええと……なんて言えばいいんだろ……
さっきのは誤解です!!
いや違うな…いきなり入って来て誤解です!とかもっと可笑しい人だと思われるよ。。
さっきの目…私の事絶対変って思いましたよね。。あはは……ですよね。。
私なんてそこら辺のゴミと同じくらいですし……別にそう思ってくれてもいいですよ
いやいやもっと違う!!ただのネガティブな人!
あぁあああああ!!どうすればぁあ……
そう心の中で何か言い訳を考えていると…
バンッと勢いよく襖が開いた。
???「「「………………」」」
あっ…………。
目が合った。
襖の向こうには4人……いや6人同じ顔をした人が私をじーっと見つめていた。
そのうち3人は私の目の前に立っており、その他は座って新聞紙や求人誌を持っていた。
「あっ……えと…………」
顔がひきつる。
「おっ……おはよーございます……」
笑顔をしているつもりだが苦笑いになっている。
額からは汗が滲み出てくる。
沈黙……。
そして、やっとその沈黙を破ったのは…
「あらニート達そこにいたのね。中野さんがあなた達のために梨を買ってきてくださったわよ。下りてきなさい」
神こと、松野松代さんだった……。