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【おそ松さん】愛を愛し、愛を与え……

第3章 長男様





「お母さん!お母さん!!」





誰かがお母さんと叫びながら泣いている。






誰だかよく分からない…………







その子は走り出す。そっちにお母さんがいるのかな……?








あっコケた。





「……うぅ」




その子は怪我した足をじっと見つめる。






今にも泣きそうだ。







「お母さん…………」






だけど、その子は泣かず立ち上がりまた走り出した。







どこにお母さんがいるのか分からず走り、また転ぶ。






その繰り返し……





その子はずっと走る……歩く事を知らないかのように……






あそこにお母さんがいるかのように……









その子は……







おそ松「愛夢ちゃん?どーした?ぼーっとしてたけど」






私はおそにぃにそう言われハッと我に返る。






今の子……私に似てた。





あれは私なのかな……







「あっおそにぃごめん!なんか考え事してて……」





おそ松「そっか〜 もうすぐで家に着くぞ」





「うん……」






おそにぃは、何を考えていたのか聞こうとしなかった。





気を使ってくれてるのかな?





私はそう思いガラッとドアを開ける。





おそ松「たっだいま〜」






「ただいま…」






私はあまり皆に聞こえないようにぼそっと言うと






おそ松「ん〜聞こえないぞ妹〜?もっとハキハキと言わないとな!」




かははと笑うおそにぃ。






ちょっ…そんなに大きい声だしたら……






トド松「ちょっと……なにしてんのおそ松兄さん」






案の定おそにぃ以外の皆がドタバタとやってきたのだった。






あっ松代さんはいない。。





おそ松「え〜?遊びに行ってきただけだけど〜?」







チョロ松「……1人で?」





おそ松「んな訳ねぇ〜だろ?見てわかんだろ〜」






おそにぃは笑いながら言うが皆の目は笑っていない。





その理由は……






「あっおそにぃ!!手っ!手繋いだままですよ!!」








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