第3章 長男様
私とおそ松さんはただ呆然することしかできなかった。
……おそ松さん。。
おそ松「……………っよっしゃぁあああああああ!!!」
おそ松さんは子供のように飛び跳ね喜びの声をあげる。
私もつい嬉しくなりハイタッチを求めると……おそ松さんはそれを受け入れてくれた。
最初もう無理だと思っていたがラストスパートでブライアンは抜いたのだった。
先頭の馬と並んだ瞬間行けると思っていた…だから信じて応援したがまさか勝つとは。。
私は驚きが隠せないでいた。
おそ松「競馬楽し〜だろ??」
おそ松さんは新聞紙をくしゃくしゃに丸めながらそう言うと私の頭を撫で
おそ松「今日は調子いいからお兄ちゃん何でも奢ってあげるよ〜!」
と、優しく言った。
私はお言葉に甘えてオシャレなカフェに入ったのだった。
1度は来てみたかった……スタバァだ。
行こうと思っていたのだがなんだか気恥ずかしくてずっと行けていなかったのだ。
おそ松「こんなとこでい〜の?」
「はい……ここがいいんです。」
おそ松さんは物珍しそうに私を見ると「早く頼みな〜」と言った。
「えっと……このキャラメルホイップカフェモカを1つください。」
私はそんな呪文みたいな言葉を言ったのは初めてだ。
おそ松さんも初めてだったのか目を丸くしながらメニューを見ていた。
「おそ松さんは頼まないんですか?」
ずっと、メニューを見ているだけのおそ松さんに聞いてみると
おそ松「ん?俺?いやーなんか俺には難しいからいっかな〜と思って」
と、メニューをパタンと閉じ鼻の下をこする。
癖なのかな?
おそ松「ってかさー、そのおそ松さんってのやめない?」
「えっ……じゃあおそ松兄さん……」
私がそう、言うと「んー、」とうなったのでおそにぃと呼ぶことにした。