第3章 長男様
おそ松「着いた〜!!」
おそ松さんはそう言い子供のように駆け出した。
私の腕を引っ張りながら………
「どっどこに行くんですか……」
おそ松「競馬券買うに決まってんだろ〜!どーする?愛夢は買う??」
おそ松さんは首をかしげながら販売機を指さす。
私は首を横に振り、「結構です」とこたえた。
おそ松「今日は当たる気がすんだよね〜」
「そうなんですか……?えと。。どの馬にするんですか?」
気になったので聞いてみると……
おそ松「ブライアンマックイーン」
そっそうですか……聞いてみたのはいいがよく分からなかった。
名前凄いななんか…えと、ブライアン??マックイーンだっけ?
そして、合図の音が鳴り馬の足音が響き渡る。
皆はどうせ、馬はパカラッパカラッだと思っているでしょうが全然違う…
本当はダダダダダダダダ。と言う音だけ。パカラッのパの字もない。
そして、馬を見つめていると1頭の馬に視線が行く。。
あの馬だけなんか遅い……名前……名前は……と思ってガン見していると
その馬にはブライアンマックイーンと書いてあるゼッケン?をつけていた。
!?あれはおそ松さんが賭けてた馬だ!!
もしかして……と思っておそ松さんを見ると、案の定おそ松さんは悔しそうに新聞紙をぎゅっと強く握りしめながら「諦めるなー!行けるぞ!お前なら行ける、ブライアァアアアン!」と叫んでいた。
おそ松さん本気だ…… よし、私も。
「がっがんばれ。。ブライアン!!行けいけー!!」
私も応援しようと思い柵?みたいなところから身を乗り出して応援する。
それを見たおそ松さんはびっくりしながら私を見つめていたがすぐに、馬に集中し叫び続けた。
その応援が効いたのかなぜかブライアンは先頭にいた馬と互角の勝負をしていた。
…………そして、どちらかがゴール。
結果は目にみえていた……ゴールした瞬間一気に歓声が響き渡り喜びの声をあげる人や悔しさのあまり泣き叫ぶ人…