第3章 長男様
愛夢side
ぼーーーっと、しているのが一番楽だ。
昨日私はすぐ布団に丸まってから寝てしまい、早く起きてしまった。
何もすること無い……テレビはニュースばかりでつまらない。
そう思ってぼーっとしていると
おそ松さんがじっと私のことを見つめていた。
私は慌てて挨拶したが無視された。
やっぱり私のこと嫌ってる……そう思い下をうつむく。
だけど、少し笑ってたような……
またぼーっとしていると「出掛けんぞ」
と、おそ松さんが私に話しかけてきてくれた。私はびっくりし足を机にぶつけ「あうっ!」と変な声を出してしまう。
それを見たおそ松さんは
「ほら早く来ないとおいてくぞ〜」
にしっと笑いながら私に背中を向けた。
その背中はなぜか落ち着くような気がした……
「……どこ…行くんですか?」
おそ松さんの後ろをてけてけ付いて行くといきなり止まり
おそ松「うーん競馬」
と、鼻の下をこすりながら笑った。
いつもと違う……今日のおそ松さんは別人のようだった。
さっき無視したのに…昨日はあんなに怖い顔をしていたのに。。
なんで…………
ガラッと勢いよく開けるドアの音はいつもよりうるさく聞こえ、蝉の声がいつもより騒がしい気がした。