第3章 長男様
カラ松兄さんは必死にフォローしてくれたが、みんなの言葉ひとつひとつが衝撃すぎて何も聞こえなかった。
なんでだろ……皆何言ってるのかよく分からない…
口を鯉のようにパクパクと開き、呆れたような顔をしていた。
カラ松「愛夢……あまり気にするな…ただブラザー達はからかってるだけだ
耳を傾けるな」
とカラ松兄さんはその大きな手で私の小さな手をぎゅっと握りしめた。
とても温かい。。その優しがとても心に染みたのか……心がなぜかぽっかり温かくなっていた。
なんでこんなにもカラ松兄さんは私に優しく接してくれるのだろうか……
浮気して……再婚し……松造さんは大事な家族を私達のせいで無くし……大好きだったお父さんをあの6人は失った。。
そんな……妹になんでこんなにも……
私は不思議で不思議でしかたなかった。
「…………もう寝てきます」
私はそう言いその場を逃げるように立ち去った。
静かに部屋のドアを開け静かに毛布にくるまる。
父は……なぜ。。
そう思いながら私は眠りについたのだった。