第2章 可笑しい人
一松「大丈夫……ついて来て」
一松さんはそう言い、猫を優しく抱きしめどこかに向かった。
私は一松さんの後ろをとぼとぼと、ついて行った。
その頃松野家では……
「2人とも遅いわね……心配だわ母さん」
カラ松「一松は路地裏だろうけど……愛夢は分からないなぁ」
チョロ松「はーめんどくさい。どうせ、どっかの男と遊んでるんじゃない?」
おそ松「んー、だな。」
トド松「別にあの子の事なんてどーでも良くない??」
十四松「あっはは~野球してんのかな!」
こんな会話を……。
一松「着いたよ。」
と、いきなり一松さんは止まり、指をさす。
指をさした方向を見ると……
どっかの病院?研究所みたいなのがあった。
一松「デカパンならどうにかしてくれるでしょ……」
「デカパン?」
何デカパンって……それギャグ?
一松「たーのもー。。」
力なく言った挙句に小さくコンコンドアを叩く一松さん。
「なんダス?」
出てきたのは……名前の通りデカいパンツを履いている人だった。
一松「この猫どうにかして……」
「……とりあえず中に入るダス。」
……大丈夫かな。。
私が恐る恐る入ると……
「この子は誰ダスか?」
一松「…………」
一松さんは黙っていた。妹って言ってくれないよね……
「私は愛夢です。一松さんの「俺の妹……」
えっ……一松さんが妹って言ってくれた……
「そうダスかーいいダスねー。ってこの猫、死んでるダスよ?」
一松「知ってる。デカパン博士ならなんとかできるでしょ……」
「できなくもないダスが……」
デカパンは少し考えるようにうーんと唸った。
「それは、ゾンビを作り出すってことになるダスよ?」
えっ……ゾンビ。。?
そんな……それは猫が可哀想だよ。。
一松「どーすんの」
一松さんはこちらを向き困った表情で見つめてくる