第2章 可笑しい人
やはりカラ松兄さんは優しい……。
置くと同時にカラ松兄さんは立ち、笑顔でそう言った。
「カラ松兄さん……ありがと。まだあっちにサラダがあるからそれをお願いします」
私も笑顔で応え、こんぐらいと手でお皿をジェスチャーした。
カラ松「あぁ分かった。」
さっきの倍優しい笑顔に私は心を動かされた。
本当に優しいお兄さんだと……それに比べ5人はすごく怖い。
カラ松兄さんと会話している間も私のことをずっと睨んできた。
チョロ松「はぁー、僕も手伝うかな。。」
そう思っていたが緑のパーカー……えとチョロ松さんも立ち上がり台所に向かった。
意外だな……。
案外皆優しかったりして。。?
カラ松「ちょっ今日サラダなんか多くないか母さん?」
カラ松兄さんは山積みのサラダを見て驚愕していた。
「愛夢ちゃんサラダが好きなんだって聞いたから多めにしたのよ。」
えっ松代さんそうだったの!?ありがとうございます……神様ですね。本当に。
カラ松「そうだったのか……健康的でいいな。」
カラ松兄さんはそう言いサラダを軽々と持ち上げて行ってしまった。
「愛夢ちゃん、私炊飯器持っていくからお茶碗持ってきてもらってもいいかしら?
場所はチョロ松から聞いて。」
炊飯器を重たそうに持ち上げすぐに行ってしまった。
今日1番の過酷ミッション。。
私はそう思いながら「チョロ松さん……あの……お茶碗はどこですか?」
と、チョロ松さんの顔を伺いながら聞くと……
チョロ松「あそこの棚の2番目」
と、指をさして教えてくれた。
普通に教えてくれるんだ……
「ありがとうございます……」
私はすぐにお茶碗を取り出し逃げるように台所を出ていった。
「松代さん……持ってきました!」
「ありがとね。どこでもいいから座っちゃって」
えっ……どこでもいいから?
「私はあっちで食べるから」
と松代さんはお茶碗にご飯をよそいながら言う。