第6章 体育祭
持ちポイント…
私は他より低い方だから
出来るだけ高得点の人と組みたい
もちろんそれはリスクを伴うことだけど
そのリスクをもカバー出来る様な味方が居れば…
そして
組むならば当たり前だが
互いに個性を把握している相手が望ましい
となると声をかけるべき相手はただ一人
『っ爆豪!!』
珍しく人に囲まれた人気者の彼に
大きく手を振って声をかける
『爆豪っ私と…』
「組むぞ」
頼む前に断定の言葉を落とされ
一瞬驚愕し、『えっ…?』と聞き返すが
『ッよろしく…!』
そうして一人目のパートナーが決まった
その様子を心操は横目で確認し
別の相手を探し始める
爆豪は依然人気のようで
我こそはと何人もの人に申し出を受ける
『誰がどんな個性か…全然知らないや…あ、心操君はどう?』
相性合うと思う?
そう尋ねるが
「俺はあいつの個性知らねえ」
『あっ…そっか…』
ここで彼の個性を教えるのは
きっとこの後の種目にも影響を及ぼすかも知れないし
何より心操君は、自身の個性をあまり人に話したがりはしないので
無難にそれ以上は何も言わないようにした
『…じゃあどうするの…?』
少し不安げな顔を向ける神奈に
爆豪はいつもの怒った表情のまま
「そうだな…」と少し考える
すると