第6章 体育祭

「第一関門、ロボ・インフェルノ！！」


『うっそでしょ』

目前には所狭しと巨大ロボが並んでいた
すると突如

ロボットが先程の様に氷漬けにされる
『あっ！！』


その先に視線を向ければ
『焦凍君…！』

貴方の個性だったのか

似合うなあ、なんて呑気な事を考えながらも
どう攻略するか
走りながら考える

私の個性でロボットを減らしすぎるのも
後続の妨害にならないから避けたい

なら、少しでもロボットがいない場所を選んで最小限の犠牲で済ませたい！
で、それなら正面突破して行くのが一番少ない筈なんだけど

『うん、怯んでる暇無し！！』

大きく足を踏み出して
堂々と突っ込んで行く

「あいつバカだろ！無策か！」
なんて後続に言われているのが聞こえたが無視しよう

『っ』

数体のロボがその腕や足を振り降ろすのを
避けられる範囲で避け
出来ないものは

『んっ！』

降ろされた一部を失くす

足や腕を消されたロボット達が
神奈の後ろにテンポよく生まれる

そしてそのバランスを崩したロボット達は
どんどんと、後続の進行を防ぐ様に横たわる


『さっき焦凍君がやってた真似だけど！』

効果は充分！！


道は拓け
息を切らしながら腕を振る

「オイオイ第一関門チョロイってよ！！んじゃ第二はどうさ！？落ちればアウト！！それが嫌なら這いずりな！！」


『まじか…！！』


「ザ・フォーーーール！！！」


プレゼントマイクの実況が
胸骨を振動させる