第6章 体育祭
散々歩かされ
連れてこられた先は
放課後毎日会っている訓練場だった
『…え、ここなら別に放課後終わりに来るじゃない。何でわざわざ…』
「うるせえ入れ」
『アンタはうるせえしか暴言を知らないのか』
「黙ってろやブスが!!」
『言い方変えただけじゃないそれ!!あとブスはやめてムカつく!!』
周囲からしたら小学生の様な言い争いをする
爆豪は「ああ面倒くせえ」とボヤきながら
なぜか制服を脱ぎ始める
『えっちょっなにして…!』
見てはいけない気がして神奈は腕で視界を遮る
「何照れてんだよアホか」
そう言いつつ投げつけられたのは
先程爆豪が脱いでいた制服の上着だった
遠慮がちに視線を向けると
そこには放課後終わりにいつも目撃していた
爆豪のタンクトップ姿があった
『え…な、どういうつもり…?』
「どうもこうも…お前は俺の相手してりゃ良いんだよ」
相手をするとは?まさか私に、あんたと闘えって言っているのか…?
そう懸念した矢先
ニッといやに笑った爆豪が視界に入る
『ーッい"!?』