第6章 体育祭
爆豪の男らしい一言に
A組の人達まで激励された気になった
容赦なく人の壁を壊して教室から出ようとする爆豪
彼はその最中すれ違った心操に
一瞥をくれ
まるでお互いが宣戦布告をするように
目を合わせた
人ごみを掻き分けている途中の私を心操は、爆豪に聞こえるようわざと大きい声で呼ぶ
「神奈っ」
私は咄嗟に片手を挙げて
ここにいるよ、と知らせる
「用は済んだ。行こう」
『はいよー』
と、なんとも間抜けな返事をしつつ
心操君が私を見つけてくれるのを待つ
すると突然
人の壁がボロボロと崩れ始めた
そしてその中心にいたのは
「神奈てめえ…」
『ひい!!』
鬼の形相の
爆豪だった