第5章 襲撃
「君は…!なんて危険な事をするんだ!!!」
「貴女は先日あいつらに拐かされそうになっていた事を忘れたのか!?」
『……すみません』
一難去って
教師陣が生徒達に駆け寄って行く
私は
自身の失態を
考えなしの行動を
ただされる
謝ることしか出来ない…
頭が真っ白になっていた…
一歩間違えれば
私は……
『…本当に…すみませんでした…ッ』
自身の不甲斐なさを表す様に
深々と頭を下げる
それに対し教師達は
これ以上責めることは無かった
「…もっと、大人になりなさい…。あと、自分を、大事にしてあげて……」
『……はい…ッ』
大人に…
そうだ
私が未だ未熟なガキだったから…
冷静に
状況を冷静に見れていれば
教師達の邪魔をすることは無かった
爆豪に
傷がない事に気付くことができた
敵前に出る様な自殺行為を
することは無かった
腕が無くなることを厭わなくなる様な
狂気に冒されることは無かった
私は
自分が思っていたより遥かに
未熟者だった