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【ヒロアカ】世も縋ら

第5章 襲撃





車はけたたましい音を立てて停車し
先生方は飛び出して行く

私と飯田君もそれに続く


するとオールマイト先生は
事前に到着していたみたいで
先陣切って生徒を守ってくれていたようだった


私は先生方の間から
必死に一人の人を探す

『ばく…っ爆豪…っ!!』


どこなの…ッ!!?



あいつの事だから
きっと主犯格を打ちのめそうと…

『っあ…』


視線を手前から奥へと移すと

そこには先日の敵達と

爆豪達がいた



『ばっ爆豪ッ!!!』


先生方を掻き分け
精一杯手を伸ばし
それにつられ身体も前へ倒れ込み
その勢いのまま

彼の元へ駆ける


「あっ駄目だ!!!!」

誰か先生が声を上げたが
もう私の耳には届かない





「あーあ
来ちゃったな…
ゲームオーバーだ

けど」


件の手の男、死柄木と目が合う


「君は、いただいて行こうかな」

歪んだ笑顔が
私を捉える


『ーッ!!』


一瞬怯むが
足を止めることはなく

ここでやっと他の生徒たちも神奈の存在に気付く


「おまっ…!!来んな馬鹿が!!!」


必死に叫ぶ爆豪にも構わず
いや、怒りで我を忘れ
止まることすら出来なかったと言った方が正しいだろう


『あんたは…ッ許さない!!!』

「ははっ…前より顔付良くなったんじゃない?」


こんな時でも死柄木は余裕そうに
私を挑発してくる


「止まりなさい!!!」

「危ない!!!」


神奈が死柄木に向って行っている所為で
教師陣は無闇に個性を使えなくなっていた



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