第5章 襲撃
呼び出された先には
先日、保健室に集まっていた先生方が
そのままいた
この面子を見ただけで
何が起こったのかを理解した
重々しい空気と焦りを孕む空間に
勇気を振り絞り声を出す
『……敵ですね』
先生方がゆっくりと頷く
師匠を探そうと辺りを見渡せば
一人
見覚えのある生徒がいた
息を整え
校長に事情説明を続ける彼は
『…貴方…A組の……ッ!』
頭を鈍器で殴られた気がした
それくらいのショックが
全身を駆け巡ったのだ
A組の人たちに
何かがあった
強いては
爆豪に
何かがあったんだ
直ぐに出発の準備をするヒーローたち
詳しい事情は移動中にと
車に押し込まれ
法定速度を無視して走る