第5章 襲撃
それぞれの想いを抱え
それぞれの帰結を迎えた私達は
また
明日を楽しみに
今日という日を終わらせる
しかし現実は
各々が抱いた決意を気遣うことはなく
無慈悲な混沌を連れて来る
ミッドナイト先生との朝を越え
今日もまた棘に刺されながら共に登校を果たす
教室のドアをくぐり
いつも通り心操君と挨拶を交わし
たわいのない会話を繰り広げていれば
気付けば一限が始まる
いつも通りの朝だった
だが事態が一変したのは
師匠からの呼び出しだった
授業中だというのに突如
校内放送が流れ始め
先生方と、そして何故か私までも呼び出され
講習してくださっていた先生に一言添えて
足早に教室を去った